2006年07月09日

祭りのあと

ドイツ3-1ポルトガル
3位決定戦。どういうモチベーションで戦えばいいのかとか、2連敗して帰るほうは可哀相だなとかあるけれども、まあ、お祭りですからね。あってもいいんじゃないかと思う。今回は開催国が3決に回ってきたので締まったし、カーンの出場、それから代表はGL敗退したがこちらは3決まで進出した(笑)上川さん主審、と見所もあった。

カーンはやっぱり代表最後だろうか、見せ場十分で、やっぱり絵になるキーパーですね。メツェルダーのあわやOGを突っ立ったままはね返して(というか、たまたま当たった)も絵になる(笑)。それとこちらも代表ユニは見納めかな、途中出場のフィーゴ。最後の最後にらしいアシストでゴールを演出。決めたのは今大会不遇の扱いを受けていたヌノ・ゴメス。なぜこんなに使われなかったのだろう。

素晴らしいミドルシュートを2発叩き込み実質ハットトリック(1点はポルトガルのOG)を決めたシュバインシュタイガーは喜びすぎてユニフォームを脱いでしまいイエローカード。加地さんの恨み忘れまいぞ。そして良くも悪くも大会を通じて強い印象を残したCロナウドは上川主審に哀願するような視線を送りながらのダイブ。君は才能あるんだから、ダイブよりもサッカーに磨きをかけなさい。3決を戦ったチームのどちらかは次のWCに出場できない、というジンクスを振り払えるかどうかは君にかかっているのだ。で、イングランドに無事に帰れるの?


少しの寂しさと疲労を感じつつ、いよいよ1ヶ月続いた祭りも終わる。イタリアは優勝するに相応しい試合をしてきたと思う。だからイタリアを応援する(初めてかも・・・。バッジョのときは右も左もわからなかったし、トラパットーニ監督のときは嫌いだった)。フランスが優勝じゃあちょっと出来すぎでしょう。満足感と少しの苦味を残しての幕引きも渋いんじゃないでしょうか。フランスにとっては知ったこっちゃないだろうけど。
posted by TSU-KA at 18:48| Comment(2) | TrackBack(1) | 蹴球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月06日

青の執念

イタリア2-0ドイツ
3度の優勝と4度の準優勝、ドイツ。3度の優勝と2度の準優勝、イタリア。なんというか、サッカーの歴史を担う国の力強さを改めて見せつけられた、ほんとぉぉーに好ゲームだったのだが、よりによって将軍様がミサイルなんか撃ってきたので、試合に集中できなかったよ、全くもう。大会が終わったらまた見返そうっと。

序盤からオープンに攻め合い、守り合う熱のあるゲーム。両GK、ブッフォンとレーマンも見せ場たっぷり。118分間スコアは動かなかったが、特に後半以降は、いつどのように、どちらに試合が転ぶかわからない緊迫感に満ちていた。

イタリアは完全アウェイのスタジアム、動かないスコア、激しい局面、時間が過ぎるごとにドイツ寄りになっていったジャッジetcに対して切れずに、本当に忍耐強くモラル高く戦い、ベンチもFWをどんどん投入する攻撃的な采配で点を取りに行き、ついに120分の最後の2分で勝利を文字通り“もぎ取った”。PK戦にはしない、という気持ちがイタリアのほうが強かったのかもしれない。

イタリアの執念が118分にとうとう実を結んだ1点目はピルロのパスも素晴らしかったが、グロッソ(またグロッソ!)のシュートは技術的にも精神的にも見事だった。あの時間帯に、あの場面で、あそこしかないところにあんな絶妙なシュートを撃てるのだから・・・。そしてとどめになった鮮やかなカウンターからの2点目を決めたのはデルピエロ。咆哮。第三者の日本人ですらこんなに興奮しているのだから、イタリア人のみなさんは本当に盛り上がっただろう、うらやましい。

こんな試合を見せられたら、決勝でも応援しないわけにはいかない。こんなにイタリアに肩入れしたくなったのは本当に久しぶり。ね、やればできる子なんですよ、アッズーリは。

敗れた開催国ドイツ。またも見せつけられた本番での強さには感服いたしました。ブラジルもドイツも絡まない決勝戦は、なんと78年大会以来なのであります。その前がこれまた38年大会。こんな歴史を背負った国に太刀打ちするなんて、生半可じゃありませんぜ。


そして、トッティを見ていて想った。この男と、イタリアのチームでまともにポジション争いをしていた日本人がいたのだと。気付いてみれば、そのような事例はあれから今日まで現れていない。その男がピッチから去る。今すぐに、という気分にはなれないかもしれないが、彼は彼にしか出来なかった貴重な経験を持っているのだから、それを後続に伝え、今度は違った立場で、きっと不本意な結果に終わっただろう日本サッカーの世界への挑戦に再び携わってほしいと思うのだ。

とりあえず、お疲れ様でした。ありがとう。しかし、貴方の仕事は、まだ終わっていない。手前勝手を承知で。


フランス1-0ポルトガル
33分、ジダンのPKで先制するとフランスは無理して攻めず。対するポルトガルもデコが仕事を出来ずトップのパウレタも不調、62分には元気に動き回っていたミゲルが負傷交代、と終始リズムに乗れずに停滞。PA正面からCロナウドのFKをバルテズが弾いたところをフィーゴが頭で押し込みに行ったのが最大のチャンスだったが、むなしくボールはバーの上。ほとんど何もなく90分終わってしまった。

ポルトガルは先制されてからPA内でPKを貰いにいくような場面も目立ち、審判と戦ってしまった感も。フランスの老獪さに与すると若さが出てしまったのか。試合後のフィーゴとジダンのユニフォーム交換が一番の見せ場、だったかも。

ともあれフランス。本当に、大会前はここまで来るとは予想できなかった。ジダンのラストゲームは決勝戦、そして相手はイタリア。ユーヴェとそのOB達が集う決勝。なんというドラマ。
posted by TSU-KA at 20:39| Comment(2) | TrackBack(2) | 蹴球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月03日

愚か者アゲイン

ポルトガル0-0(PK3-1)イングランド
FWの在庫が品薄状態のイングランドに、オランダ戦の殴り合いの傷跡が残るポルトガル。予想通り両者攻め手を欠き膠着。イングランドはまたルーニーの1トップ。ルーニーがポストしランパード、ジェラードを走りこませる形・・・もルーニーのところで攻撃が止まってしまう。うーん、これならやっぱりクラウチでいいような。途中かららしからぬ細かいパスの繋ぎで崩しかける場面も見せるが最後が合わず。慣れないことするもんじゃありません。

しかし、ペースはどちらかといえばイングランド。これはまたセットプレーあたりで1点取って守りきるゲームかと思われた後半、試合は予期せぬ(いや、期待通り?)方向に動いていく。52分、足を痛めたようであろうことかベッカムが交代。ベンチで涙を流している。雲行きが怪しくなる中62分、今度はファウルを取られたルーニーがCロナウドを突き飛ばしたところに掲げられたのはレッドカード。嗚呼、やっぱりお前だったのか。

ジョー・コールを下げてクラウチを投入、10人になったイングランドは当然必死の守り。前線でもクラウチやベッカムと代わったレノンがなんとかしようと奮闘。ポルトガルも一人多いとはいえイングランドの意地のディフェンスを崩せない。86分にはフィーゴが退く。消耗戦の中、ついに120分ゴールネットは揺れず。PK。ユーロ04の再現のようにGKリカルドが3本止め、ポルトガルが4強へ駒を進めた。


イングランドは98年の再現のような敗退。愚か者の系譜はルーニーに継承された・・・ってねぇ、こんなところで期待に応えるなよ。ベッカムやファーディナンドの涙は胸を打ったし、ジェラードや不調だったとはいえランパード、そしてジョー・コールやレノンも素敵ではあったのだけど、いかんせん、駒が揃っていても、使い方が、ねぇ。勿体無いですね。特等席でW杯を観戦して帰ることになったウォルコット、結局何で連れてこられたんだろう・・・って感じでしょうか。


フランス1-0ブラジル
これを崩せるのだろうか?という堅牢な守備、ヴィエラの献身的な上下動、ジダンの存在感。57分、PA左からのジダンのFKをなぜかどフリーだったアンリが決めての先制点をチーム全体で守ってブラジルを完封。決して盛り上がりどころの多い試合ではなかったけれど、フランスのモラルの高いプレイぶりに感心させられるとともに、サッカーの神様がフランスに魔法をかけたのか、と思わせられる4強進出になんかもう、ため息。やっぱりモチベーションって大きいんだね。大会直前の中国戦とか、GLとか見たら、とてもここまで来ると思えなかったもの。

ブラジルはスタメンをいじってロナウドの1トップ、アドリアーノをベンチに置いてロナウジーニョを前めに置いたが、この2人の存在感が驚くほど薄く、一人カカの奮闘が目に付くもののフランスDFにきっちり刈り取られる。後半、63分にようやくアドリアーノを投入、さらに76分カフーに替えてシシーニョを入れてやや持ち直すも、スペースを与えないフランスの守備の前にらしいパス回しは見られず、ベスト8で敗退。02年大会から続いたW杯の連勝(11)も、奇しくもその前に敗れたフランスにストップさせられた。


どちらも98年決勝のメンバー、結構残ってましたね。ほんとにここにきてフランスのために筋書きが動いているような流れ。うーん、ドラマチック。不完全ながらジダンがマルセイユルーレットやったときは声が出てしまったです。ブラジルは2人替えた時点の面子がスタメンでも・・・とも思いますがまあ詮無いですね。フランスが良かった、本当に。


さてW杯も早くもベスト4。アルヘン、ブラジルが負けたのでユーロみたくなっちまいました。開催国ドイツ、スキャンダルを乗り越えイタリア、初優勝かポルトガル、そしてジダン最高のフィナーレなるかフランス、とどこが優勝してもそれなりにドラマチックであります。希望はイタリア×フランスで。とか言ってると逆目になるんだよな・・・(笑)。
posted by TSU-KA at 02:29| Comment(0) | TrackBack(1) | 蹴球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

零れ落ちた勝利

ドイツ1-1(PK4-2)アルゼンチン

なんというか、実にワールドカップらしい試合だった。前半、互いにハイレベルであるが故の拮抗。ドイツに1本、バラックの惜しいヘディングがあっただけで両軍ともほとんどチャンスなし。互いに慎重ながらも球際は激しい。うーん、痺れる緊迫感。

前半の後半はほぼアルゼンチンがボールをキープし、前半65:35という支配率を残すが横パスは繋げてもシュートが打てない。サビオラに替わって先発出場のテベスも頑張って走り回っているがことごとくドイツのDFに刈り取られる。しかし、日本戦やコスタリカ戦であんなにぐだぐだだったドイツDFライン、いつのまにか安定してるなあ。

後半開始早々の49分、セットプレーで試合が動く。リケルメの右からのコーナーキックをクローゼと競りながらアジャラが頭で合わせて先制。追いかけるドイツ、逃げるアルゼンチンの展開に。おそらくそれは両軍の心理的にもそうで、ここから徐々にドイツがアルゼンチンを押し込みはじめる。62分、ドイツはシュナイダーに替えてオドンコール投入。彼の右サイド突破はドイツの反撃に勢いを与えていた。

対してアルゼンチンは今日は控えだったカンビアッソを準備。と、71分、GKアボンダンシエリがどうやらクローゼとの接触で負傷した模様、交代を余儀なくされる。ここからアルゼンチンの逃げ切りの目算が徐々に崩れていく。続けて72分には準備していたカンビアッソを投入。交代するのは・・・リケルメ。さらに79分にはクレスポを下げてクルス。もう交代枠がない。ペケルマン監督は完全に逃げ急いでいる。時間よ、早く過ぎろ・・・。

しかし、逃亡むなしく80分、アルゼンチンが運命の毒牙にかかる。バラックのクロスをボロウスキが頭で流し、走りこんでいたのはまたもクローゼ。ヘディングで決め同点。互いに消耗しての延長戦、アルゼンチンは攻め込む時間も作ったがテベス一人ではどうにもできず、クルスは結果的に大ブレーキ。そのままPK。レーマンが全てのシュートに反応、2本を止めて開催国が勝利。アルゼンチンはメッシもサビオラもアイマールも120分ベンチに置いたまま、敗戦の笛を聞いた。


75分ほどまでは「開催国消えるか」という空気満々だったんですが流れというのは怖いですね・・・。アルヘンは後半の頭に先制して、ちょっと逃げ急ぎすぎてしまったかなという感じ。リケルメまではまだわからんでもないんですが、うーん、クルス・・・。


イタリア3-0ウクライナ
イタリアはトニの1トップ。ジラルディーノも、デルピエロもインザーギもイアキンタも全員ずっとベンチ。使わないなら日本にくれよ、と言いたくなる(笑)。

ウクライナはDFラインとMFの間が空いてしまっている感じでそこを再三イタリアにつつかれる。6分、そのスペースをドリブルで駆け上がったザンブロッタが見事な低空ミドルシュートをゴール隅に決め先制。こうなるとGLから攻撃にインパクトを欠くウクライナがイタリアを崩すのは厳しい。それでも何度かゴール前で大チャンスを生み出したものの、クロスバーやブッフォンに阻まれ得点ならず。逆にトニが2点追加して完勝。さあ、ベスト4。02WC、04ユーロと恥辱を味わったアッズーリの逆襲は完遂なるか。
posted by TSU-KA at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 蹴球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月28日

魔法を信じるかい

フランス3-1スペイン
万年優勝候補のスペインと信用を落としまくっているフランスの信用ゼロ対決。とはいえフランスの守備ブロックは堅くスペインにキープはさせても決定機は作らせない。テュラムが、サニョルが、マケレレがさすがのボール奪取を見せる。あとは得点さえ決められれば・・・というところだが今日のフランスは攻撃にも輝きが戻っていた。

負ければ即それがラストゲームのジダンは韓国戦のイエローで1戦休んだのが良かったのか溌剌とした動き。ヴィエラも守備だけでなく攻撃にも積極的に絡みよく走っている。MOMも納得の働き。トーゴ戦では景気よくゴール外へシュートを打ち上げていたリベリも何度か素晴らしいサイド突破を見せている。アンリはスペインのDFライン裏を執拗に狙い、何度もオフサイドを取られるがこの動きがじわじわスペインDF陣の神経をすり減らせていた。41分、オフサイドポジションのアンリで釣っておいて走りこんだリベリがDFライン裏に抜け、カシージャスとの1対1を決めての同点弾はそれまでのアンリの動きが実を結んだものだった。

後半、1-1のスコアのまま張り詰める緊張感の中、試合は拮抗する。スペイン・アラゴネス監督は54分に早くもラウル、ビジャを下げてルイス・ガルシア、ホアキン投入の2枚替え。72分にはシャビに替えてセナで交代枠を使い切る先手の采配も、流れを転覆するには至らなかった。キープでは上回るものの効果的な攻撃に結びつけることが出来ず、ボールを奪われてはフランスにカウンターでつつかれる。

お互い突破口のない流れの中、唐突に試合が決まったのは83分。PA手前、アンリの突破をプジョルが肘で止めた判定でファウル。アンリのほうから突っ込んだ感じもあったけれど、んー。このFKをジダンが蹴ってもつれたところをヴィエラが押し込み2-1。ロスタイムにはジダンがDF裏に抜けて追加点。ラストダンスはまだ、終わらない。魔法をかけられたフランスがブラジルを倒し、決勝へ。そんなドラマを果たして見られるのだろうか。


2点目に繋がったファウルは微妙なところで、好ゲームだったのでこれで決まってほしくなかったという思いもちょっと。でもフランスはGLと見違える試合ぶりで勝利に値する内容ではありましたね。この審判は抑制も効いていて素晴らしかったし。そして終わってみればいつものごとくいつものスペイン。騙す貴方が悪いのか、信じる私が悪いのか。

しかし次のブラジル×フランスはこれは楽しみですね。ほかに決勝までブラジルを止められそうなのがこっちの山にはいないので。


ブラジル3-0ガーナ
果敢にも高い位置を保つガーナDFラインの裏を突き、少ないチャンスを確実にモノにしてブラジルが3得点。対してガーナは王者に対し攻め立て、何度も惜しいチャンスを作り出しながらGL同様に最後の一手、二手が雑で得点に結びつかず。この決定力不足は人事でない(笑)。1-1に出来れば面白かったけど、前半ロスタイムにオフサイド臭い2点目を決められて苦しくなってしまいました。

ロナウドがW杯通算ゴール数の新記録を達成。どうせなら日本戦で達成してくれれば、日本の名前も記録に残ったのに(笑)。ロナウジーニョはシーズン後半からずっとキレキレという感じではありません。ブラジルが優勝するなら彼の爆発が見たいのだけど、そうでないならどっかがやっつけてほしい(笑)。


ベスト8はドイツ、アルゼンチン、イタリア、ウクライナ、イングランド、ポルトガル、ブラジル、フランス。予想とはフランスとスペイン、ポルトガルとオランダが完全に逆目なので全くハズレですね。4強に予想したイタリア、ウクライナ、アルゼンチンも全部同じ山だし・・・。とりあえず準決勝でアルヘン×イタリアが実現するように祈りましょうかね。
posted by TSU-KA at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 蹴球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

悪夢を振り切る意志

イタリア1-0オーストラリア
ベスト16。目の前にはチームこそ違えあのヒディンク。イタリアはトニ、ジラルディーノ、デルピエロの3トップ。トッティはベンチ。オーストラリアはキューウェルが松葉杖をついて入場。アジジ作戦・・・じゃないよねいくらなんでも。

ガツガツと攻め立てるでなく、落ち着いた的確な守備でオーストラリアの攻撃をいなし、カウンターでチャンスを作り出すイタリアのプレイぶりは、悪夢を繰り返すまいという静かな決意と、自分達の最終ライン及びGKの守備力への自信を窺わせるものだった。堅牢な守備の中、カウンターから何度か得点チャンスを生みだすが最後のところでトニ、ジラルディーノが押し切れない。

最大の決定機は22分、ピルロから縦のセンタリングをPA内でゴールに背を向け受けたトニが素早く反転しながらシュート、しかしこれをGKシュウォーツァーが足でセーブ!打つほうも打つほうなら止めるほうも止めるほうだ。

決定機を決め切れずに迎えた後半、悪夢の影が再びイタリアに忍び寄りはじめる。立ち上がり51分、ブレッシアーノの突破をタックルに行って期待通りにマテラッツィが退場。でもちょっとこれは厳しい判定。躊躇なく赤が出たのはマテラッツィだからなのか。

仕方なくイタリアはトニを下げてDFバルツァッリをin。前線でボールが収まらなくなり徐々にオーストラリアに攻め込まれ始める。ピルロを押さえ込まれ、オーストラリアの圧力を耐え忍ぶ展開。しかしそのことが逆にイタリアの守備の強さと凄味を際立たせてもいた。攻めてはいても得点の気配はしないオーストラリア。ヒディンクは動かないのか、動けないのか。

74分、デルピエロに替わってトッティ登場。これでイタリアは少し中盤の支配を取り戻す。しかし前線にはイアキンタのみで効果的な攻撃は繰り出せない。じりじりした空気の中ロスタイムに突入。3枚使い切ったイタリアに対しヒディンクはカードを2枚残している。延長勝負か。イタリアはまたも悪夢に呑まれるのか、そんな思いもよぎったが、しかし。

ロスタイムも残り1分を切った頃、オーストラリアの最後の攻撃を防いだイタリア陣内から左サイドのグロッソにロングボールが出る。そのままドリブルでPA内に侵入。DFニールが滑り込む。グロッソが倒れる。笛。PKだ。グロッソに駆け寄り抱きつくイタリアの面々。残り時間はおそらく数秒だった。

キッカーはトッティ。決める。4年前退場の憂き目に会った男が自ら悪夢を振り払い、そのまま試合終了の笛が鳴った。


なんともまあドラマチックな幕切れ。最後のPKは、うーん、倒れたいところにちょうど滑り込んできてくれたというところかも(笑)。試合の流れ的にはイタリアが自滅しそうな感じでもあったんですが、今日は踏ん張りました。


ウクライナ0-0(PK3-0)スイス
お互いよく守るも攻めては少しアイディアと決め手を欠き、中盤で拮抗し決定機が少ない展開。悪い試合ではないものの噛み合いすぎて盛り上がりには欠ける内容。前半の超決定機も仲良く1本ずつバーに当てている(笑)。後半はさらに停滞しこんな感じで120分やってPK戦だと辛いなあ・・・と思っていたらその通りになってしまった。

今大会初のPK戦は1番手のシェバがこういう大舞台のPK戦のお約束のように外し暗雲立ち込めるが、スイスがなんと3人連続失敗。PK戦に入ってまでゴールを割れず、残りをウクライナが全部決めて決着。こんなPK戦はあまり記憶にない(笑)。スイスは4試合通じて負けなしどころか無失点で敗退するというこれも珍事。自国開催のユーロでまた頑張ってほしいです。
posted by TSU-KA at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 蹴球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月26日

バトルロワイアル

ポルトガル1-0オランダ
23分、右からCロナウド→デコ→中央でパウレタが落とし走りこんだマニシェがゴール。完璧な流れ。しかしCロナウドが足を痛がっている。34分に交代。ベンチで悔し涙を流している。だが、これは来る嵐のほんの前触れに過ぎなかった・・・。

前半ロスタイム、コスティーニャが2枚目のイエローで退場、ポルトガルは10人に。前半だけですでに両者合わせて5枚のカード。ロシア人の審判が躍動している。このままでは終わりそうにない後半・・・。

後半に入ってどんどん試合は荒れていく。50分から78分までの28分間に両軍入り乱れ10枚のイエローと2人の退場。もう両者ともに収まりがつかずフィーゴが頭突きしたり(レッドじゃなくてよかったな(笑))、ポルトガルが一旦外に出してくれたボールを返さずにオランダが大ブーイングの中爆走したりとめちゃくちゃ。ピッチは吉野家のように殺伐。殺るか殺られるかのバトルロイヤル。もうプロレスで決着つけなさいよ。

結局9人のポルトガルを10人のオランダが攻め立てるがポルトガルが耐え切って乱戦に終止符。ロスタイム(6分!)にはファンブロンクホルストも退場して広大なスペースの中、9対9になっていた。野球か。両軍合わせて16枚のイエローカードはタイ記録(02のドイツ×カメルーンと同じ)、4人の退場は新記録だそうで。あほか。


いやはやこの好カードがこんな試合になってしまうなんて。どうにか歯止めが利かなかったものか。主審ももう途中からコントロール放棄しましたね、こりゃ。

ユーロ04のリベンジは果たせず、オランダはファンニステルローイをベンチに置いてカイトをトップに据えるも結果的に彼が大ブレーキ。ほかにもファンボメルやファンペルシ、スナイデルらの決定機がバーに当たったりわずかに逸れたりで後半圧倒的に攻めながら点が取れませんでした。点取り屋が不在でロッベンを押さえられてしまい弱点を露呈した感じ。ともあれ今回は内紛ではなく相手との紛争で幕。嗚呼、オランダはもはやネタチームなのか。若いチームなのでユーロでも大いに期待しましょう、ネタに。

ポルトガルも勝つには勝ったけど激戦の爪痕が大きすぎる(笑)。デコとコスティーニャが出場停止でCロナウドの負傷の具合もどうなのやら。エリクソンがほくそ笑んでいそうです。

ギネス記念に馬鹿試合激闘の記録
2' オ:ファン・ボメル
7' オ:ブラールズ
20' ポ:マニシェ
31' ポ:コスティーニャ
45' ポ:コスティーニャ(退場)
50' ポ:プティ
59' オ:ファン・ブロンクホルスト
60' ポ:フィーゴ
63' オ:ブラールズ(退場)
73' ポ:デコ
73' オ:スナイデル
74' オ:ファン・デル・ファールト
76' ポ:リカルド
76' ポ:ヌーノ・バレンテ
78' ポ:デコ(退場)
90' オ:ファン・ブロンクホルスト(退場)

すまんすっかり君のことは忘れていた
ちょっと殺し合いをしてもらいます
ナレーションはみのもんたで
この後頭突き
ロシア人躍動
やめられない止まらない
仲良きことは美しき哉
なんだこの試合

今夜の試合。
イタリア×オーストラリア
イタリア、ヒディンクへの復讐戦!これまた泥仕合になりそうな悪寒が。マテ公やガッツ兄貴や王子が退場しないことを祈ります。

スイス×ウクライナ
センデロスが離脱したが総合力ではスイスの方が上か。ウクライナはボロニンが仕事しないと。
posted by TSU-KA at 17:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 蹴球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

敗者の残影

アルゼンチン2-1メキシコ
マフィアの親分もしくはちょい悪オヤジな風体のメキシコ・ラボルペ監督はアルヘン人。ネクタイのセンスが素敵だ。イラン戦では試合中にベンチで煙草を吹かしてましたが後でFIFAから禁煙を言い渡されたとかなんとか。今大会の印象度ナンバーワン監督であります。

メキシコの国歌斉唱はメキシコ人じゃないのに熱い(笑)。アンゴラ戦、ポルトガル戦を欠場したボルヘッティが戻ってきたメキシコは果敢にもアルゼンチンにオープンな打ち合いを挑む。立ち上がりから目まぐるしく局面の動くハイテンションな攻防。メキシコ、やはりボル兄貴がいるだけで全然違う。前半5分、PA右からのFKをニアで頭で流し、ファーに走りこんだマルケスが右足でゴール。これは面白くなってきた。

と思ったら9分、今度はアルゼンチン右からのCKがクレスポと競ったボルヘッティの頭に当たってゴールイン。1-1。記録はクレスポのゴールに。

その後は互いにゴール前の局面を作りながら膠着。22分DF裏へ抜け出したクレスポのループシュートはわずかに右。24分には中央からお返しとばかりにボルヘッティが強烈ミドルを放つもアボンダンシエリがセーブ。ペースはややメキシコか。アルゼンチンはGLに比べるとちょっと重い感じ。35分にはアルゼンチンの遠目からのFKがPAに向かって蹴られると同時にメキシコDFが実に綺麗なオフサイドトラップ。メキシコ、守備もいいですよねぇ。整備されたラインディフェンス。ちょっとトルシエジャパンっぽい。

このまま何事もなくハーフタイムかと思われた前半ロスタイム、アボンダンシエリからの軽いパスの処理をエインセが誤ったところをフォンセカがかっさらい慌ててファウルのタックルで止める。これを主審はイエローカード。完全に決定機だったのでこれはレッドですよぉぉ。退場していたらどんな結果になっていたか、それは知る由もない。

後半最初の決定機はメキシコ。53分、PA手前左からクロスがゴール前右のボルヘッティへ、これを胸トラップで正確に落としてすぐさまシュート!もGK正面。さすがにミートは甘かったもののあれをあんな風に打てるのか・・・。

56分にはアルゼンチン、PA右からのFKを左でどフリーのロドリゲスがダイレクトで打つがミートせずGK正面。58分、リケルメからのスルーパスが綺麗にサビオラに通るが1対1をGKサンチェスが好セーブ!いやぁ熱い熱い。

お互い決定機を作りながら得点は動かず、そろそろ両者カードの切りどころ。メキシコはシーニャを準備するがこのタイミングでDFが負傷、予期せぬ交代枠を1つ使うことになる。遅れて74分シーニャ投入、交代枠を使い切る。長期戦になってしまうと手札の豊富なアルゼンチンに対して不利そうだ。

アルゼンチンも勝負どころと見たか75分クレスポに替えてテベス、カンビアッソに替えてアイマール、84分サビオラに替えてメッシとたて続けに交代。メキシコは疲れてきたか押し込まれ始めるが粘り強いディフェンスで耐える。このまま延長突入かと思われたロスタイム、リケルメがボールを持ったところオフサイドトラップを仕掛けたメキシコDF裏にパスが通りゴールも判定はオフサイド。スローで見たらオンサイド。前半、後半とロスタイムに微妙な判定が。ともあれ試合は決勝T2試合目にして初の延長戦へ。

熱戦に幕を下ろしたのは98分、ソリンからのロングボールをPA手前右でロドリゲスが胸トラップからダイレクトで左足ミドル!これが美しい弧を描いてメキシコゴールへ。ジョー・コールのドライブシュートも凄かったがこれも凄い。もうこんなのが入ってしまうのはめぐり合わせとしか言いようがないっすね。

かくして北中米の雄メキシコは4大会連続、ベスト16で姿を消すことになった。でも90年以降4大会連続でGL突破してる国なんて多分ほかにブラジルとドイツぐらいじゃないっけか。すごいことです。気持ちのいいサッカーでした。心境的にはどちらにも勝ってまだ試合をしてほしかった。でも必ず勝者と敗者が決まる決勝Tではそれは叶わない。当たり前だけど32チーム中31チームは必ず負ける大会。いかに美しく散るか。後で思い返せば記憶に残っているのはそんなグッドルーザーたちなのだ。

あ、延長に入ったついでに、私はゴールデンゴールのほうが好きなんですよ(今大会はフル延長)。ボールがゴールに吸い込まれた瞬間、突如訪れる運命に歓喜する勝者と崩れ落ちる敗者のコントラストは残酷だが、ゆえに胸を打つ。

次はドイツ×アルゼンチン!これ勝ったほうは決勝までいけるんじゃないでしょうか。


イングランド1-0エクアドル
ルーニー1トップという謎布陣で開始。ロングボールの応酬の中、0-0で前半を折り返し後半60分ベッカムが素晴らしい直接FKを決めて1-0を守りきり勝利。
ええいつまらん、お前達のサッカーはつまry

や、これはこれでアリだし嫌いなわけじゃないんですけどね。日本に同じことやって1-0で勝て、つっても出来ないわけで。打ち合いばっかりでもつまらないし。大人数でわいわい飲むビールもいいが部屋で一人ちびちび呑む酒もいい。って別に例えられていませんね。

ベッカム今大会は素晴らしいですねぇ。後半足を気にしていたけど(※どうやらゲロ吐いていたらしい)大丈夫かな。なんかランパードが決めきれないシーンが多いような。クラウチはこんなところでは出てきませんよ、何言ってるんですか。
posted by TSU-KA at 03:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 蹴球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。